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【注意】デリケートゾーンに軟膏を使う前に知っておくべきこと!

軟膏 「デリケートゾーンがかゆい!かぶれが気になる!」そんな事態になったときに便利なのが、塗り薬の「軟膏」ですよね。しかし、軟膏なら何でもいいわけではなく、デリケートゾーンに使っていい軟膏とそうでない軟膏があるんです。 今回は、デリケートゾーンに軟膏を使う際の注意点と、かゆみ・かぶれケアにオススメの軟膏について紹介していきます。軟膏を購入・使用する前にご覧ください。

軟膏について

軟膏はかゆみやかぶれだけでなく、ニキビや吹出物、キズ、水虫などの症状を抑えるのに効果的で、「オロナイン」や「メンソレータム」といった軟膏はとくに一般家庭でも馴染みがあるかと思います。 しかし、もちろんこれらの軟膏すべてがデリケートゾーンに使えるというわけではありません。軟膏はどれも第1〜3類医薬品で、大きく分けて「ステロイド剤」と「非ステロイド剤」の2つに分けられます。 ステロイド剤とは、”ステロイドホルモン”と呼ばれる人間に必要なホルモンを人工的に抽出して作り出した製剤で、強力な抗炎症作用があるため、かゆみやかぶれといった軽度の症状だけでなく、リウマチや皮膚炎を一時的に抑える治療薬としても利用されています。 しかし効果が強力な反面副作用も強く、高血圧や免疫力の低下、動脈硬化などのリスクが高まってしまいます。 それに対して非ステロイド剤は、ステロイドを使用せずに抗ヒスタミン剤や抗真菌剤などでかゆみや炎症を抑える製剤です。ステロイド剤よりもはるかに効果は劣りますが、その分副作用の危険性も低い傾向があると言われています。 ステロイド剤は効果も副作用も強力で、非ステロイド剤は比較的効果も副作用も緩やかということですが、「デリケートゾーンにステロイド剤を使うのは危険」とか「デリケートゾーンに使うなら非ステロイド剤」というわけではありません。 実際、症状によってはデリケートゾーンにステロイド剤の軟膏を使うこともありますし、非ステロイド剤の軟膏を使っていれば安全というわけでもないのです。 この症状ならとりあえずこの軟膏を使っておけばOKなんて無責任なことは言えないので、こればかりは専門医や薬剤師の判断・処方が必要となります。 しかし、軽度のかゆみやかぶれであれば、薬局やドラッグストアにある軟膏で済む場合がありますよね。その中でもデリケートゾーンに使える軟膏とそうでない軟膏があるので紹介しておきます。

デリケートゾーンに使える軟膏

デリケートゾーンに使える軟膏にはだいたい、「デリケートゾーン用」や「デリケートゾーンのかゆみ・かぶれに」といった文言がパッケージに書いてあるので、比較的わかりやすいです。 デリケートゾーンに使える代表的な軟膏を2つ紹介しておきます。

フェミニーナ軟膏

フェミニーナ軟膏 小林製薬が販売する、デリケートゾーン用の軟膏の中で最も有名な軟膏です。第2類医薬品の非ステロイド剤で、整理中やおりもの、汗ムレ、下着によるかゆみやかぶれを抑える効果があります。 有効成分にはかゆみや炎症を抑える「リドカイン」と「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が使われていて、においケア商品でもよく見る殺菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」も配合されています。 また、デリケートゾーンに使えるほど低刺激に作られているので、デリケートゾーンだけでなく他の部位のかゆみ(虫さされや湿疹など)にも使えるのが特徴です。
有効成分 分量(100g中) 働き
リドカイン 2.0g (局所麻酔成分)かゆみを素早く鎮めます
ジフェンヒドラミン 1.0g (抗ヒスタミン成分)かゆみの発生を抑えます
イソプロピルメチルフェノール 0.1g (殺菌成分)雑菌の発生を抑えます

デリケア

デリケア かゆみ止めや虫よけの「ムヒ」で有名な株式会社池田模範堂が販売する、デリケートゾーン用の軟膏です。フェミニーナ軟膏と違うのはリドカインが使われておらず、かぶれなどの炎症を抑える「グリチルレチン酸」と血行を促す「トコフェロール酢酸エステル」が配合されている点と、殺菌成分である「イソプロピルメチルフェノール」が多く使われている点ですね。 フェミニーナ軟膏がかゆみに特化しているのに対して、デリケアはかゆみとかぶれにバランスよく働きかけるイメージがあります。 また、フェミニーナ軟膏と同じくデリケートゾーンに優しいつくりになっているのもポイントで、肌と同じ弱酸性のクリームになっているので、デリケートゾーン以外のかゆみやかぶれケアにも使えます。
有効成分 分量(100g中) 働き
ジフェンヒドラミン 1.0g かゆみを止めます
イソプロピルメチルフェノール 1.5g 雑菌の繁殖を抑えます
グリチルレチン酸 0.5g 生薬由来成分で、かぶれなどの炎症をしずめます
トコフェロール酢酸エステル 0.5g 血行を促進し、幹部の回復を早めます
以上で紹介した2つのように、デリケートゾーンに使える軟膏にはデリケートゾーンに使えることがしっかりと表記されているのでわかりやすいですね。

デリケートゾーンに使えない軟膏

対してデリケートゾーンに使えない軟膏ですが、例えばこれから紹介するオロナインやメンソレータムといった軟膏には、デリケートゾーンに使えるとも使えないとも書いてありません。 しかし個人的には、「デリケートゾーンに使ってOK」といった表示がなければ使えない・使ってはいけないと考えていて、こういった軟膏は刺激が強く、デリケートゾーンのことを考えて作られていません。 ここではそんな、デリケートゾーンに使えそうで使えない代表的な軟膏2つを紹介します。

オロナイン

オロナイン 大塚製薬が販売する、かゆみやかぶれ、ニキビ、水虫といった幅広い皮膚疾患に使える軟膏です。第2類医薬品の非ステロイド剤ですが、とてもデリケートゾーンに使えるようなつくりにはなっていないんです。 有効成分は「クロルヘキシジングルコン酸塩液」で抗菌・殺菌作用があり、「手指・皮膚の消毒」という効果・効能があるのですが、この成分を膣内や粘膜部分に使用することは禁忌とされています。 実際に初期症状として不快感や冷汗、めまい、呼吸困難などの発現が報告されているので、オロナインをデリケートゾーンに塗るのは絶対にやめておきましょう。

メンソレータム

メンソレータム ロート製薬株式会社が販売する、オロナインと同じく幅広い皮膚疾患に使える軟膏です。 オロナインのようにデリケートゾーンに使うには危険な成分が含まれているわけではありませんが、デリケートゾーンに対して刺激が強すぎる有効成分が使われています。 それが「dl-カンフル」という有効成分で、”健康な皮膚を刺激して軽い炎症を起こすことにより、反射的に局所の血管を拡張させる”という働きがあるため、敏感なデリケートゾーンに使うには恐ろしい成分ですよね。 ちなみに、メンソレータムには別に「メンソレータム フレディ(第2類医薬品)」という軟膏があって、こちらはデリケートゾーン用の軟膏として販売されています。 このように、デリケートゾーンに使えるとも使えないとも表記されていなくても、実はデリケートゾーンに対して禁忌の成分が使われていたり、刺激が強すぎる成分が使われていることがほとんどなので、「デリケートゾーン用」や「デリケートゾーンに使える」といった表記がなければまず使わないことです。

デリケートゾーンに軟膏を使う際の注意点

デリケートゾーンに使える軟膏であっても、もちろん注意点がいくつかあります。簡単にまとめると次の2点ですね。
  1. カンジダ症の方、カンジダ治療薬を服用している方は使用してはいけない
  2. 目の周囲や膣内、粘膜などに使用してはいけない
これはどのデリケートゾーン用の軟膏でも同じですが、あくまで軽度〜中度のかゆみ・かぶれを抑えるために使うものであって、カンジダ症やトリコモナス症などの疾患によるかゆみやかぶれを抑えるためのものではありません。 これを守らないと症状が悪化したり、有効成分による副作用が起こりやすくなってしまうので、絶対にやめましょう。また、粘膜に使用してしまうと同様に症状が悪化する恐れがあるので、あくまでかゆみやかぶれを感じる皮膚部分に使うようにしてください。 今回紹介したフェミニーナ軟膏やデリケアについては、公式サイトで取扱説明書(フェミニーナ軟膏デリケア)がそれぞれ見れるので、購入する前に一度目を通しておくことをオススメします。
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