デリケートゾーントラブルに多いナプキンのかぶれ。予防するには
女性特有のナプキンによる「かぶれ」は、夏場やストッキングを履いている時の「ムレ」が原因で起こりがちです。
そのまま放置してしまうとデリケートゾーンに雑菌が繁殖し、痛みやかゆみだけでなく病気を引き起こしてしまうことも。
そうなる前に普段から取り入れられる対策や、かぶれが気になった時の対処法などをご紹介します!
ナプキンでかぶれてしまう主な原因と対処法3つ
かぶれが起こる原因として、主に生理中の経血があげられますが、それがデリケートゾーンとどのように関係しているのでしょうか。
「ムレ」によるもの
最大の原因としてあげられるのが長時間のナプキン使用による「ムレ」です。
デリケートゾーンはとても敏感なため、ストッキングやタイツなど通気性の悪いものを着用するとすぐにムレて炎症を起こしやすくなります。
そのうえ、ナプキンが加わることによって「かぶれ」につながるということです。
有効な対策としては「デリケートゾーンの汗をこまめに拭き取る」ということ、「ナプキンをこまめに替えること」です。
経血がさほどついてないからといって1日中つけておくのは良くなくて、短時間で替えるよう心がけましょう。
また、汗を拭きとるにしてもトイレットペーパーでなく、アルコールなど不使用の刺激が少ないウェットシートを使うことで、デリケートゾーンのトラブルを未然に防ぐことができます。
どんな商品を使ってても、デリケートゾーンが100%ムレない状況は作れないので、ムレたときのケアの仕方によってかぶれを軽減することができるというわけですね。
「摩擦・こすれ」によるもの
生理中にはもれを防ぐためにサニタリーショーツなどを着用しますが、これが普通の下着より締めつけが強いことがあります。
デリケートゾーンを締めつけることで、ナプキンと下着がこすれてしまい、肌を痛めやすくなってしまうんです。
この摩擦をなくすために、肌に優しい素材を使用したサニタリーショーツを着用したり、足を組んだりして擦れないよう正しい姿勢でいることを心がけましょう!
ワセリンのような保湿アイテムを適度に使うのも効果的ですね。
「ナプキンとの相性」によるもの
ナプキンは高機能で便利なものが増えてきていますが、その多くがポリエステルなどの「石油由来の素材」で作られています。
デリケートな肌に加え、もともと肌が弱い方などはこのナプキンとの相性が合わずかぶれてしまうことがあるんです。
「どうしても肌に合わない…」と感じた時の対処法として、コットン素材のものに変えてみたり、布ナプキンを使用することで改善できます。
「タンポン」によるもの
「ナプキンはどうやってもかぶれやすい!」ということでタンポンをオススメする人も多いですが、意外とあのタンポンのヒモの部分が刺激になって、「かゆみ」や「かぶれ」の原因になってるという声をみかけます。
そういう時は、デリケートゾーンの保湿を抜かりなくしておくことで予防につながることがあります。
「ムレてるから保湿しなくてもいいのでは?」という考えもありますが、肌に適度なうるおいを与えて守るのが保湿であり、ムレはただの空気が滞ってる状態なので環境は全く違うのです。
事前に予防することも大事。普段の生活を見直そう
原因を知って対策することも効果的ですが、事前に予防することができたらそれがデリケートゾーンにとって最善ですよね。
実はデリケートゾーンのケアだけでなく、カラダの内側をケアすることでかぶれ予防になるって知ってましたか?
生理中は精神的ストレスを感じやすく、気持ちが不安定になってしまいますよね。
実はこれが原因で体の免疫力が低下すると、同時にデリケートゾーンに雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
雑菌が繁殖するということはすなわち「炎症を引き起こすこと」につながりますので、結果的にかぶれやすさにもつながってくるわけです。
普段の食生活を見直してみたり、睡眠時間は正しく取れているかなど自分の暮らしを改善することで心のバランスも整いますよ!
デリケートゾーンの違和感、もしかしたら病気のサインかも?
「ただのナプキンかぶれ」だと思っていても、それが病気のサインになっていることもあります!
本来ならば、先ほどご紹介した対処法や市販のぬり薬などで改善できることがほとんどですが、それでも治らない場合は「オリモノの状態」をチェックしてみましょう。
生理が終わった後も違和感がのこり、またオリモノの色がいつもと違ったり「かゆみ」を感じる場合はただのかぶれではない可能性が高いです。
そのまま放置してしまうと激しいかゆみや痛みを引き起こし、デリケートゾーン独特の嫌なにおいを発生させてしまう原因にも…。
とにかく少しでも異常を感じたら、まずは産婦人科やレディースクリニックなどで診てもらいましょう!
早めに病気を発見することができれば、再発の危険性なども少なくなりますよ。
普段の生活を見直し、異常を感じたらすぐ病院へ!
生理によるトラブルは、女性が長い間つきあっていかなければならない問題でもあります。
しかし1人で抱え込むことは心にストレスがたまり、デリケートゾーンに別のトラブルを引き起こしてしまうことも。
普段から対策をしておくことも大切ですが、パートナーや周囲からの理解を得ることでより気持ちが楽になります。
自分の体と上手に付き合うことはデリケートゾーンだけでなく健康な状態を保つための大切な心がけです。
生理中は特に体を安静にし、異常を感じたらできるだけ病院へ相談しに行ってくださいね。
ナプキンのトラブルをなくし、快適に毎日を過ごせるように工夫していきましょう!